プライベートブログ
今日を故・筒井良樹氏に捧ぐ。
今朝は12月としては珍しい大雨、そして異常な高い気温、更に強風。
何だか今年は変な天候ばかりだった気がします。

今日はおいらにとって忘れられない一日であります。
それは熱帯魚「グッピー」の功労者である「筒井良樹」氏が他界した日でもあります。
氏がこの世を去って今年で10年になる。訃報を知ったのは他界してから
ちょうど一年が経ったある日偶然調べものをしていて知った。

若いころは一緒に飲みに行ったり、彼のショップへ遊びに行った事もありました。
その時ショップで衝撃を受けたのが今おいらが趣味で楽しんでいるグッピーなんです。
その名は愛称名「ブルートパーズ」。正式な名前?と言いますと・・・
リアルレッドアイ・アクアマリン・ネオンタキシードっつー長いネーミング。



写真のサカナがそれ。今年7月20日生まれの5か月ほどの個体。
このサカナのルーツは2010年9月にネットで3ペアーを購入したのがはじまり。
ただ、彼の直系かどうかは確認していません。台湾系の血が入っていない事も確か。

以来数年インブリーディングで累代交配をしていましたがさすがに4年も
近親交配で続くわけもなく、段々と弱体化していました。産仔数も減り
奇形こそ少なかったものの直ぐに体調を崩しやすい傾向にありました。
体型は悪くなかったのですが背びれが今流行りのように大きくなく見た目が
物足りませんでした。

昨年9月に20年ぶりに「所沢熱帯魚」さんを訪れてそこで入手したのがこれ。



プラチナネオンタキシード。(写真はアクアマリンネオンタキシード)
入手した個体はシンガーブルーネオンタキシード♀×プラチナドイツイエロー♂
のF2個体。ここからがおいらの一年プロジェクトが始まりました。

まず固定度合いを高める為、選別してプラチナネオンタキシードを作り、
F3個体にこのサカナにオリジナルブルートバーズを掛けて立て直しました。
2系統で維持をしようと計画していたので父方にはトパーズ♂×ネオン♀、
母方にはトパーズ♀×レッドテールタキシード♂を交配してみました。

結果的には父方側の交配に良い結果が出ました。母方側はやや体調を崩しやすいのと
ドイツイエロータキシードの影響が強く出て青い尾びれになりにくいためF2の
結果を見て飼育をやめました。
上の写真は父方側のF1の個体です。



写真は上の個体の同胎のブラオ個体。ブラオにしては背びれがちゃんと付いています。
尾筒の発色も良くこのグループからF2を採る事にしました。(写真のメスはレッド系)
F1は当然アルビノヘテロ(見た目普通種)なので同胎交配をしますとメンデルの
法則に副ってアルビノが25%(理論値)出現します。

丁度このとき夏でしたので(今年は猛暑が酷かった)体調をかなり崩してしまい、
一番仔から生まれたパンジー(RRE・アクアマリンレッドテールタキシード)と
F1のブラオメスをバッククロスさせて新たにF2を採りました。



ブルーグラスの裏ワザ交配でもあるブラオ(rr)×レッド(RR)の
交配によりR遺伝子を作為的にヘテロ化(Rr)させてすべてをブルー表現の
個体にさせました。全てブルー表現ですがアルビノも分離しますし、ヘテロ個体に
アルビノを交配させましたので子供は半分普通種(すべてアルビノ遺伝子を持っている)、
半分アルビノ個体で誕生しました。

普通種から出た個体なので体格も良く、元親の大きな背びれも継承しています。



普通種表現の個体群。上の写真のサカナと同胎です。理論値通り100%ブルー
表現となりました。最初の父方であるネオンタキシードにはダンボの血が入っていますので
F2のこのサカナもダンボ表現が色濃くなっています。



この2本の水槽のオス群は全て一匹のブラオメスが生んだ子供たち。
計画通り事が進めば思わずニヤリですね!



こちらは同胎のメスたち。本来は雌雄出現率は50%なんですがオスよりメスの方が
極端に少ないです。さらにアルビノより普通種の方が少なかったです。
まあ、こんなところがグッピーの飼育で面白いところなんですが・・・。



さらに上記F2のブルートパーズとプラチナネオンタキシードリボンのメスと
交配してリボンタイプの作出にもトライしました。メスが仕上がれば後は簡単です。

さらに不思議な現象として。



写真のサカナはプラチナレッドレールタキシード♂とプラチナレッドテール♀の
アルビノ同士の交配なんですが何と生まれたF1は全て普通種でした。

以前から筒井氏がリアルレッドアイにはいくつかの異なった遺伝子があることを
紹介していましたがまさかここにきて遭遇するとは思いませんでした。



あれから1月ほど。段々と特徴が表れてきました。やはりレッドテールタキシードの
表現をするように思われます。もう少し経ったらまた紹介したいと思います。

さらに来年に向けて新しい品種にトライ!



今、注目のサカナがこれ「サンセット」。写真は所沢系のサンセット表現のオスと
おいらが育てたアクアマリンネオンタキシードのメス。共にアルビノヘテロの個体も
含まれているので運が良ければF1からアルビノ種が誕生することになる。



今回は大事を取って2枠で交配を進めています。サンセットのオス2に
普通種メス3とリボンタイプメス1の2枠つまり8匹のメスを掛ける事に。



並んだ2本の水槽で交配を進めています。まだ妊娠マークは出ていませんが
メスが抱卵し始めましたのでこれから先お腹が黒ずんできましたら期待大です。
しかし、このサンセットは掛かり辛くまた産仔数も少ないとの事で今回大量に
メスを用意したのでした。



大きな背びれと長く白く輝く胸鰭が美しいサンセットネオンタキシードのオス。
来年の目標としてネオンタキシードのサンセットおよびそのアルビノとリボンタイプの
作出を試みています。まだ遺伝的に解明が進んでいないとの事で所沢熱帯魚の
岩崎氏のアドヴァイスのもと研究を進めてゆきます。



元親に残したブルートパーズと同胎のメス。(普通種も混泳させています。)
昨年はここぞというときに調子を崩してダメにしてしまいましたが
今年は何とか故・筒井氏に捧げるサカナを立て直せました。

数十年前に彼の水槽でみたこのサカナの思いがやっと成し遂げたような気がします。
凡人のおいらには彼のように立ち回る事は出来ませんがずっと出来るまで続けて
ゆきたいと思います。筒井さん有難うございました。
| atelierpicta | 熱帯魚 | 22:41 | - | trackbacks(0) |
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